肩の痛み完全解説~原因、症状、治療法~
このような症状はありませんか?
- 腕が上がらない
- 頭が洗えない
- ベルトが回せない
- 肩が後ろに回せない
- 高い所にあるものが取れない
- 洋服の脱ぎ着が痛くて辛い
- 夜寝ているときに肩が痛くて目が覚める
そもそも肩の痛みの原因とは?
1,肩関節の変性(変形性関節症)
- 肩関節の軟骨が摩耗し、変性していくことで痛みが生じます。
- 年齢とともに進行し、関節の動きに制限や痛みを引き起こします。
2,筋肉の炎症(肩関節周囲炎)
- 肩の周囲の筋肉や腱が炎症を起こすことで痛みが生じます。
- 長時間の使用や過度の負荷、姿勢の悪さなどが原因となります。
3,怪我や外傷
- 肩関節の捻挫、脱臼、骨折、挫傷などの怪我や外傷が肩の痛みを引き起こします。
- スポーツや事故、転倒などが原因となります。
4,滑液包炎(肩関節滑液包炎)
- 肩関節周囲の滑液包が炎症を起こすことで肩の痛みが生じます。
- 過度の使用や繰り返しの動作、姿勢の悪さが原因となります。
5,肩甲骨周囲の障害
- 肩甲骨周囲の筋肉や腱の炎症や損傷が肩の痛みを引き起こします。
- 肩甲骨の不安定性や過度の負荷が原因となります。
6,関節包の炎症(関節包炎)
- 肩関節周囲の関節包が炎症を起こすことで肩の痛みが生じます。
- 過度の使用や関節の負荷が原因となります。
肩の痛みの一般的な症状
痛みの種類と場所
鈍い痛み
- 肩の周囲全体に広がるような鈍い痛みが生じることがあります。
- 特に変形性関節症や肩関節周囲炎などの慢性的な状態によく見られます。
突然の激しい痛み
- 突然の激しい痛みが肩や肩甲骨周囲に現れることがあります。
- 急性の怪我や脱臼、挫傷などが原因となります。
シャープな痛み
- 肩の特定の部位で鋭い痛みが生じることがあります。
- 肩関節の動きを制限する可能性があり、怪我や炎症が原因となります。
痛みの程度
持続的な痛み
- 長期間にわたって持続する痛みが生じることがあります。
- 慢性的な炎症や変形性関節症などの状態が原因となります。
間欠的な痛み
- 時々痛みが生じ、一時的に消えることがあります。
- 活動の増加や特定の動作で痛みが悪化することがあります。
他の症状との関連性
腕のしびれや痺れ
- 肩の痛みが腕に放散し、腕のしびれや痺れが生じることがあります。
- 腕の神経圧迫や損傷が原因となる場合があります。
動かしにくさ
- 肩の痛みによって肩関節の動きが制限され、肩の動かしにくさが生じることがあります。
- 炎症や関節の変性が原因となります。
診断方法
肩の痛みの診断には、身体検査や画像検査など、さまざまな方法が使用されます。以下に、一般的な診断方法を説明します。
肩の痛みの診断には、身体検査や画像検査など、さまざまな方法が使用されます。以下に、一般的な診断方法を説明します。
1. 身体検査
医師が患者の肩や周辺の部位を評価し、痛みや可動域の制限、腫れや熱感などの症状を確認します。
身体検査では、肩関節の動きや強度、神経の反応などを評価し、可能な病態を特定します。
2. X線
X線検査は、骨や関節の異常を確認するために使用されます。
X線画像を撮影することで、変形性関節症や骨折、関節の変形などの異常が観察されます。
X線は比較的安価で一般的に使用される検査法です。
3.MRI(磁気共鳴画像法)
MRIは、ソフト組織や靱帯、軟骨などの詳細な構造を観察するために使用されます。
MRI画像はX線よりも詳細で、肩の組織や構造の異常をより明確に捉えることができます。
MRIは、腱の損傷や損傷、腫瘍、関節の炎症などの診断に有用です。
4. CTスキャン(コンピュータ断層撮影)
CTスキャンは、X線を使用して体の断層画像を生成する方法です。
CTスキャンは、骨の詳細な解剖学的構造を観察するのに役立ちます。
特に複雑な骨折や関節の異常、骨の腫瘍などを評価する際に使用されます。
5. 腫瘤マーカー検査
特定の病状や炎症性疾患、腫瘍などの存在を示すために、血液中の特定の物質やマーカーの検査が行われる場合があります。
これにより、肩の痛みの原因を特定するのに役立つことがあります。
これらの診断方法は、肩の痛みの原因や病態を正確に特定し、適切な治療法を選択するために使用されます。
医療専門家が患者の症状や状態に応じて最適な診断方法を選択します。
治療法と管理
1. 保存的治療法
保存的治療法は、手術を避けて肩の痛みを管理し、症状の軽減や機能の回復を促すために使用される方法です。
a. 物理療法
- 熱や冷やし、電気刺激、超音波、マッサージなどの物理療法が痛みの緩和や筋肉の強化に役立ちます。
- 物理療法士によって専門的に管理されることが一般的です。
b. 薬物療法
- 鎮痛剤や抗炎症薬(NSAIDs)、筋弛緩剤などの薬物が痛みや炎症の軽減に使用されます。
- 医師の指示に従って適切な薬物を選択し、適切な用量で使用することが重要です。
c. 注射療法
- ステロイド注射や関節内注射などの注射療法が、肩の痛みや炎症の管理に使用されます。
- 痛みの原因や症状に応じて、適切な注射療法が選択されます
2. 外科的治療法
外科的治療法は、保存的治療法が効果的でない場合や重度の症状がある場合に検討されます。
a. 関節鏡検査と手術
- 肩関節の内部を観察し、異常を修復するために関節鏡検査と手術が行われることがあります。
- 腱の修復、関節カプセルの修復、肩関節の清掃などの手術が行われます。
b. 関節置換術
- 重度の変形性関節症や肩関節の損傷の場合、人工関節置換術が検討されることがあります。
- 患者の症状や状態に応じて、肩関節の部分置換術や全置換術が行われます。
肩の痛みを予防するには?
肩の痛みを予防するためには、以下のような予防策を実践することが重要です。
1. 適切な姿勢の維持
長時間同じ姿勢を続けることや、間違った姿勢を維持することは肩の負担を増やし、痛みの原因となります。正しい姿勢を保つことが重要です。
2. 適度な運動とストレッチ
- 肩周りの筋肉を強化し、柔軟性を保つために適切な運動とストレッチを行います。
- 日常生活での肩の負担を軽減し、筋肉のバランスを保つことが重要です。
3. 負担の軽減
- 重い荷物を持ち上げる際は、正しい姿勢で行い、肩に過度な負担をかけないようにします。
- 長時間のデスクワークやコンピュータ作業を行う場合は、適切な椅子やデスクを使用し、肩と首の疲労を軽減します。
4. 適切な睡眠姿勢
良質な睡眠を確保するために、適切な枕やマットレスを使用し、肩と首への負担を軽減します。
5. ストレス管理
ストレスや緊張は筋肉の緊張を引き起こし、肩の痛みを増加させることがあります。
ストレス管理技術を学び、リラックスする時間を確保します。
6. 適切な栄養と水分摂取
適切な栄養バランスを保ち、十分な水分を摂取することで、筋肉や関節の健康を維持し、痛みを予防します。
7. 定期的な健康チェック
定期的な健康チェックや医師の診察を受けることで、肩の健康状態を把握し、早期に問題を発見します。
よくある質問(FAQ)
Q: 肩の痛みはどのような状況で起こりますか?
A: 肩の痛みはさまざまな原因で生じる可能性があります。
怪我や外傷、肩関節の炎症、筋肉の過度の使用、姿勢の問題などが一般的な要因です。
また、変形性関節症や関節周囲の組織の炎症も肩の痛みを引き起こすことがあります。
Q: 肩の痛みを和らげるためにはどのような自己ケアができますか?
A: 肩の痛みを和らげるためには、適切な姿勢の維持、適度な運動やストレッチ、温熱療法やアイシング、ストレス管理などの自己ケアが役立ちます。
また、薬物療法や物理療法も症状の管理に役立ちます。
Q: 肩の痛みが慢性化する場合、どのような専門家に相談すればよいですか?
A: 肩の痛みが持続する場合や日常生活に支障をきたす場合は、整形外科医やリハビリテーション医、理学療法士などの専門家に相談することをお勧めします。
専門家は適切な診断を行い、適切な治療法や管理方法を提案します。
Q: 肩の痛みを予防するためにはどのようなことに注意すればよいですか?
A: 肩の痛みを予防するためには、適切な姿勢の維持、適度な運動とストレッチ、負担の軽減、ストレス管理、適切な栄養と水分摂取などに注意することが重要です。
また、定期的な健康チェックや医師の診察も肩の健康を保つために役立ちます。
肩の痛みが改善しない本当の原因とは
ある日突然、肩が痛くなって少しずつ肩が上がらなくなるという、いわゆる四十肩・五十肩。
肩が痛くて上がらなくなると日常生活も色々と制限されてしまうので、皆さん整形外科に行ってリハビリに通ったり、接骨院や鍼灸院などに通ったりして治療してもらう方が多いかと思います。
しかし何をやってもなかなか痛みがとれなかったり、肩の動きが良くなる実感がなかったりというケースもあります。
五十肩というくらいだから、原因は肩にあると思う人も多いですが、実は肩が挙がらない・痛いという原因の多くは、肩ではない他の箇所にある場合が多いです。
なぜ当院で改善されるのか
神経にアプローチした施術で根本改善を目指す
当院では四十肩・五十肩などの肩の痛みや肩が上がらないなどの症状に対して、神経にフォーカスして施術させていただきます。
特に「腕神経叢」と呼ばれる首から肩、腕にかけて走行する神経の束になっている箇所が問題となっているケースが多いので、 この腕神経叢の神経ストレッチや、肩甲骨や鎖骨の動きが悪くなって肩に症状が出ている場合は、「肋間神経」や「三叉神経」といった神経にも アプローチし、肩関節の症状を改善していきます。
悩みや不安がある方は当院へご相談ください。