四十肩・五十肩を克服する~原因、症状、そして効果的な治療法~

肩の痛み、肩関節の痛み、肩の炎症、四十肩、五十肩で悩んでいる人

四十肩・五十肩とは?

四十肩(凍結肩、肩関節周囲炎)および五十肩は、肩の痛みと動きの制限を特徴とする一般的な病状です。

これらはしばしば混同されますが、類似した症状を示しながらも、発生の原理や治療法には差異があります。

以下に、この状態についての詳細を説明します。

四十肩とは?

四十肩は、医学的には「肩関節周囲炎」と称され、肩の痛みとともに肩の可動範囲が徐々に制限される状態を指します。

最終的には肩が「凍結」するように動かなくなります。

五十肩とは?

一般に、40歳から60歳の間に発症する肩の痛みや動きの制限を指す非専門的な用語であり、特定の医学的病状を指すわけではありませんが、しばしば肩関節周囲炎や腱板の損傷などの症状と関連して使用されます。

四十肩・五十肩の原因

肩の痛み・四十肩・五十肩に悩む女性

四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)が発生する原因は完全には解明されていませんが、いくつかの要因が組み合わさることで起こると考えられています。

ここでは、その原因をわかりやすく説明します。

1.加齢による変化

40歳から60歳の間に多く見られることから、「四十肩・五十肩」と呼ばれます。加齢により、体の組織が徐々に摩耗し、特に肩関節の腱や関節包が弱くなり、炎症や痛みを引き起こしやすくなります。

2.肩の過度な使用または怪我

  • 過度な使用:スポーツや職業活動による肩の繰り返し使い過ぎが、肩関節の腱や筋肉にストレスを与え、炎症を引き起こす可能性があります。
  • 怪我: 肩を直接的に傷つける怪我や、以前に肩関節を損傷した歴史も、四十肩・五十肩のリスクを高める可能性があります。

3.医学的状態

  • 糖尿病: 糖尿病患者は四十肩・五十肩を発症するリスクが高いとされています。糖尿病は組織の癒合プロセスに影響を与え、炎症反応を悪化させることがあります。
  • その他の状態: 甲状腺疾患や心臓病など、特定の健康状態も肩の問題を引き起こしやすくすると考えられています。

4.活動の低下

定期的な運動不足や、長期間にわたる肩の使用低下は、肩関節の柔軟性を低下させ、痛みや炎症を引き起こす原因となることがあります。

5.炎症のサイクル

これらの要因が組み合わさることで、肩関節の腱や関節包に炎症が生じ、肩の痛みや動きの制限を引き起こします。

この炎症はさらに肩の硬直や可動域の低下を引き起こし、いわゆる「凍結」の状態へと進行することがあります。

※四十肩・五十肩は、これらの要因が複合的に作用することで発症すると考えられています。

しかし、個々のケースにおいてどの要因が最も影響を与えているかは異なるため、治療法は個人の状態に応じて調整される必要があります。

四十肩・五十肩の症状

40歳から60歳の間で肩に痛みや動きの制限を経験しているなら、あなたは四十肩または五十肩の影響を受けているかもしれません。

具体的な症状

  1. 痛み: 最も一般的な症状で、特に夜間や肩を動かす時に悪化することがあります。痛みは肩だけでなく、腕に沿って拡散することもあります。
  2. 可動域の制限: 肩の硬直や痛みにより、腕を上げたり後ろに回したりする動作が困難になります。この状態は「凍結肩」とも呼ばれ、肩の動きが極端に制限されます。
  3. 夜間の痛み: 寝ている間に肩に強い痛みを感じることがあり、これが睡眠を妨げる原因となることがあります。
  4. 力の低下: 肩の痛みと可動域の制限により、肩の周りの筋肉が正常に機能しなくなり、腕の力が低下する可能性があります。

症状が日常生活に与える影響

  • 日常活動の困難: 髪をとかす、洋服を着る、物を棚に上げるなど、日常的な動作が困難になります。
  • 睡眠の質の低下: 夜間の痛みにより、良質な睡眠を取ることが難しくなります。
  • 気分の変動: 長期間にわたる痛みと制限は、ストレスやうつ症状を引き起こす可能性があります。

診断

四十肩・五十肩・肩の痛みに関する画像
1.症状と医療歴の確認
  • 症状の確認: 医師は患者から肩の痛み、動きの制限、痛みが始まった時期、痛みが最も強い時期(例: 夜間や特定の動作をした時)などの症状について詳しく尋ねます。
  • 医療歴の検討: 既存の健康問題、過去の怪我、手術の歴史、現在服用している薬など、患者の医療歴が詳しく検討されます。
2.物理的検査
  • 可動域のテスト: 医師は患者に肩のさまざまな動きをしてもらい、痛みの発生する特定の動きや可動域の制限を確認します。
  • 強さのテスト: 肩や腕の筋力をテストすることで、痛みや筋力の低下がどの程度かを評価します。
  • 特定のテスト: 肩の特定のポイントを圧迫することで痛みを引き起こすかどうかを確認したり、特定の姿勢で痛みが変化するかを観察します。
3. 画像診断
  • X線: 骨の問題(例: 骨折や関節症)を除外するために使用されることがあります。
  • MRI: 軟部組織の損傷や炎症を詳細に確認するために使用されることがあります。四十肩・五十肩では、関節周囲の炎症や腱の損傷が確認できることがあります。
  • 超音波: 肩の腱、筋肉、その他の軟部組織の状態を観察するために用いられ、腱の断裂や炎症の有無を確認できます。
4. 診断の確定

上記の検査結果を総合して、医師は四十肩・五十肩の診断を行います。

特に画像診断によって、他の肩の疾患(腱板断裂、関節炎など)を除外し、診断を確定させます。

四十肩・五十肩に関するQ&A

Q: 四十肩・五十肩はどのような人に多く見られますか?

A: 四十肩・五十肩は、特に40歳から60歳の間の人々に多く見られます。

しかし、これは加齢だけが原因ではなく、過度な肩の使用や特定の肩の怪我が関連していることもあります。

Q: 四十肩・五十肩の痛みを自宅で和らげる方法はありますか?

A: 自宅でできる痛みの緩和法には、温湿布の使用、適度なストレッチや肩のエクササイズ、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の使用が含まれます。

しかし、新しいエクササイズを始める前には、医療専門家に相談してください。

Q: 物理療法は四十肩・五十肩にどのように役立ちますか?

A: 物理療法は、肩の可動域を改善し、痛みを軽減するのに役立ちます。

物理療法士は、肩の柔軟性と強度を向上させるための特定のエクササイズを指導します。

Q: 四十肩・五十肩が完全に治るまでどのくらいかかりますか?

A: 治療の効果は個人差がありますが、多くの場合、数ヶ月から2年程度で症状が改善します。

適切な治療と管理によって、多くの患者さんは徐々に肩の機能を回復していきます。

※四十肩・五十肩は、適切な治療と継続的な自己管理により、その症状を大きく改善することができます。

痛みや不便さに直面している場合は、早期に医療専門家の助言を求め、適切なケアプランを立てることが重要です。

四十肩・五十肩が改善しない本当の原因とは

肩の痛み、肩関節の痛み、肩の炎症、四十肩、五十肩の症状を解消する施術風景

ある日突然、肩が痛くなって少しずつ肩が上がらなくなるという、いわゆる四十肩・五十肩

肩が痛くて上がらなくなると日常生活も色々と制限されてしまうので、皆さん整形外科に行ってリハビリに通ったり、接骨院や鍼灸院などに通ったりして治療してもらう方が多いかと思います。

しかし何をやってもなかなか痛みがとれなかったり、肩の動きが良くなる実感がなかったりというケースもあります。
五十肩というくらいだから、原因は肩にあると思う人も多いですが、実は肩が挙がらない・痛いという原因の多くは、肩ではない他の箇所にある場合が多いです。

なぜ当院で改善されるのか

肩の痛み、肩関節の痛み、肩の炎症、四十肩、五十肩の症状を改善するための神経系ストレッチ

神経にアプローチした施術で根本改善を目指す

当院では四十肩・五十肩などの肩の痛みや肩が上がらないなどの症状に対して、神経にフォーカスして施術させていただきます。

特に「腕神経叢」と呼ばれる首から肩、腕にかけて走行する神経の束になっている箇所が問題となっているケースが多いので、 この腕神経叢の神経ストレッチや、肩甲骨や鎖骨の動きが悪くなって肩に症状が出ている場合は、「肋間神経」「三叉神経」といった神経にも アプローチし、肩関節の症状を改善していきます。

悩みや不安がある方はいつでも当院へお問い合わせください。